サッカー日本代表選手の性加害疑惑について

私はサッカーが好きで、サッカー日本代表の試合はできる限り見るようにしています。

小学校も低学年の頃から、というか父親がサッカー大好きだったこともあって、物心つく前からサッカー日本代表の試合は見てきたと聞いています。
自然と私もサッカーを応援しながら生きてきました。

眠い目をこすってW杯を観戦した回数も、もう5回くらいにはなるでしょうか。
2024年2月現在行われているアジア杯についても思い出が沢山あります。
一番はやはり李忠成のボレーシュートですね。ボレーと言えばいまだにあれです。

そんな日本代表に関して、最近非常に残念なことがありました。

日本代表に選抜されている、ある選手についての性加害疑惑が報じられた事です。

ブログを始めた時からサッカーの記事は書きたいと思っていましたが、まさか一つ目がこんな形になるとは思ってもいませんでした。
もっとも、この記事にはサッカーとしてでなく「調査篇」のシリーズに入れるつもりではありますが。

何も書かずにはいられず、とはいえ事が事だけに軽はずみな発言は避けたく、こうしてブログに書くことにしました。

なおこの記事に書かれている全てのことに関して私は「知らんけど」のスタイルであり、一切の責任を負いません。ほーんと思ってもご自身での事実確認をお願いします。


そもそも刑事告訴とは

法律だとかに知識のない私は、もちろん刑事告訴という名前を聞いたことこそありますが、それが具体的にどんなものなのか知りませんでした。

よく聞くのは「被害届」だったんですよ。私は被害者が警察に捜査をお願いしたりするのは被害届だと思っていました。まず被害届と刑事告訴の違いってなんなんだろうと、そこが始発です。

被害届

被害届は、「こんな被害がありました」というのを捜査機関に訴える(伝える)もののようです。

つまり「そんな被害があったんですね」と警察は流すこともできなくはない。
被害届を提出されても警察は操作する法的義務を負わないそうです。

被害者は被害届を出せるけれども、そのあとどうなっているかを知らされる権利はない。いや違いますね、被害届の提出者に対して捜査機関から知らせる義務がないの方が合っているか。

あと被害届は被害者本人でなくても申告できるそうです。
だから親告罪(被害者本人が訴えないと罪にならないもの)は対象外ということになるみたいですね。

刑事告訴

一方で刑事告訴の場合は「こんな被害がありました」と訴えるだけでなく、「刑罰を望みます」という意思表示も含んでいるのだそうです。
そして捜査機関の側も、受理した以上は捜査してその結果どうなったのかを被害者に知らせる義務があるとのこと。

これは刑事訴訟法でも規定されていて、要するに被害届よりも固く強いようですね。

同時にそこにはリスクもあって、今回も性加害の疑惑を立てられている選手側の弁護士が語っているように、「虚偽告訴」で逆に訴えられる可能性もあります。

刑事告訴の場合は検察官や階級の高い警察官が対応するそうで、やはり事の重大さというか被害者側の意思はより強いものであると思われます。

情報の錯綜

私は週刊新潮にPVつけたくないので記事は読んでいません。

記事も読まずに語るなよという意見もあるでしょうが、そういう人はこのブログを閉じてもらって構いません。記事を読まなくても内容は嫌にも伝わってくるので。
その伝聞内容を事実か確認する気もありません。

実際、そういう行為があったのかなんて分からないですよ。それは記事を読んでも分からないでしょう。だって僕らはその場にいないし、その場にカメラもマイクもないわけですし。というかあったらそれはそれでハニトラっぽくなりますが。

気になる点は、いろいろと言われていることが違っている点ですね。

週刊新潮曰く(その記事を読んだ人曰く)、その選手は行為があったこと自体は認めていて、それでいて合意の有無について争っているそうです。

一方でその選手のマネージャーは、行為があったこと自体を否定しているとも記事には書かれていたそうです。

まぁ本人が認めているのに関係者がとりあえず否定するなんてのもあるあるっちゃあるあるですし、認めているかどうかは良いです。
ただ選手側の弁護士が虚偽告訴として戦う姿勢なのは気がかりです。

記事によると選手側が示談で片付けようとしたが刑事告訴に踏み切ったということみたいです。また選手側の弁護士は「話にならないから」と途中で代理人が変わっているとも書かれていたそうで。

そこから不思議なんですよね。
代理人が変わっているのは被害者側だと言っている方もいて。

いずれにせよ確定していることは被害者側が刑事告訴したことと、それに対して選手側も虚偽告訴として戦う姿勢であることです。

選手本人が認めているか否定しているかは分かりませんが、代表として戦い続けようとはしていたみたいですね。結局チームを離脱することになりましたが。

炎上について

サッカーファンはかなり今回の件に怒っています。

かくいう私も、怒っているからこういうブログをわざわざ書いているわけです。

ただ、炎上している今の状況はちょっと冷静になろうと言いたいところです。

まず女性側が被害を刑事告訴という形で訴えることは、権利として認められていることです。
なので、告訴したこと自体を今責めるのは違うと思います。
まず虚偽だったかどうかも現時点では分からないんですし、そこは司法の判断を待つべきです。

それから記者がそういった記事を書くこともまた、権利として認められていることです。
記者はそれが仕事なのですし、私も週刊誌だとかのデリカシーのない記事や正直下品だなと思うような見出しには辟易とすることも多々ありますが、ライターとしてそういった記事を書くこと自体を否定するのは権利侵害ですし、私は良くないと思います。

それを言うならニコニコ動画とかによくあるような動画だとか、我々オタクが見ているアニメにだって品性を感じないものはあるわけですしね。そういう投稿だってネットには沢山あります。私はそれらすべてがなくなる未来を望んではいません。

この場合、もし怒りの矛先を向けるとすれば、それはその記事を掲載することを判断した週刊新潮であろうと思われます。

そこは冷静になってほしいなと思います。
過剰な擁護、ましてや「やり返す」ような被害者側や記者に関しての攻撃をほのめかす発言は、本人がどこまで本気かは分かりませんが避けるべきでしょう。
それこそ告訴内容が本当だったら、とてつもなく酷いことですよ。
苦しみながらもあげた声を叩いているわけですから。

週刊新潮が許せない

タイミングが悪質だなーと感じるんですよ。

刑事告訴がされたのは1月18日らしく、まぁそこから記事をまとめて社内で校正かけたりする時間もあったとして、掲載される時期自体にはそこまでの違和感もありません。

「アジア杯終わってからにしろ!」という意見は選手側の視点に立ちすぎというか、もしこの告訴内容が本当だったとしたら到底許されないことなわけですし、そこまで選手側に慮ってやる必要はないと思います。
大会中に日本代表に迷惑をかけるなというなら、そもそもこんなことをしなければ良いじゃないかという話ですし。この告訴内容が虚偽でなければの話ですよ。
※私はそもそも有罪判決出るまで実名報道は禁止するべきだと思いますが。

ただいくらなんでも、試合の当日にしなくて良いじゃないですか。
選手個人に対しては配慮しなくても最悪良いと思いますが(その告訴内容が事実であり選手側に悪質な行為があったという強い確信があれば)、サッカー日本代表というチームに対しては配慮してほしいんですよ。

国を代表して試合している選手たちは、その場にいない日本中のサッカー選手、サッカーファン、いや日本という国を背負って戦っているわけですよ。
そこに対してリスペクトする気持ちがあれば、流石に試合当日は避けると思うんですよ。

そこが私としては一番気に入らないです。
この告訴内容が本当だったとしたら、許されないことです。
合意があったとしても、行為自体があったならその選手は既婚者ですからモラルとしてどうなのとも思います。

でもそれはあくまで選手個人の話で、だから週刊誌が強い正義感でもって糾弾していくとしても、そして推定無罪なんてすっとばして告訴が受理された段階で個人を攻撃することが世間的に許されるとしても、日本代表というチームには関係ないです。

海外メディアがすっぱぬいたならまだしも、なぜ国内メディアがそんなことをするのか理解に苦しみます。いやもちろん海外メディアがやっても悪質だなとは思いますけどね。

これは憶測で書くので望ましくないことですが、試合当日に出したのは注目を集めるためだとしか思えないんですよ。
一日早めることも遅らせることも出来なかったなんて流石にそんなことはないでしょう。

ないとは思いますが、試合当日であることを知らなかったのならそれはそれでデリカシーがない。

本当に許せないです。

これは告訴内容が本当だったとしても、許せないです。

サッカー日本代表というチームが軽んじられていることが許せないです。

選手にもスタッフにもファンにもリスペクトが感じられません。

最後に:もうやめてほしい

個人を集団で攻撃するっていうこと自体もうやめてほしいなと思います。

例えばそれが犯罪者であろうと、法で裁かれたなら第三者が攻撃しなくて良いと思うんです。

上にも書きましたが、加害者とされる選手も、被害者とされる女性も、その記事を書いた記者も、責められるべきでないと思います。
責めるにしても攻撃はしなくて良いです。

やったことが悪い事であれば、それは法が裁きます。
許せないことなら、周りの人が叱咤するでしょう。

もうそれで良くないですか?

今回の件、私は週刊新潮を許せません。
そこは炎上してほしいと思っています。
今後こういう事がないように、これだけの反発があるのだと意思表示するべきです。

ただその炎上のあり方は、冷静なものであってほしいです。

間違っても女性や記者を個人攻撃するようなことは、あってはならないです。
それはたとえ告訴内容が虚偽のものだと認められたとしてもです。

もうこういうのにはウンザリしているというのが率直な感想なんです。

わざわざ報道する意味って、いったい何なんでしょう。

判決が出るまで法律で実名報道を禁止してほしいというのは、良くない願いなのでしょうか……。

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