サッカー日本代表がブラジル代表にW杯で勝てる5つの理由

初めての無敗でのグループリーグ突破、かつて負けたオランダにがっぷり四つで引き分けて、これまで苦手としていた2節で勝利、侮れないスウェーデンにも苦しみながら引き分け。

結果だけでなく内容も中堅国として相応しいものであり、しっかりと自力突破である2位通過もできて満足です。

伊藤鎌田の疲労に久保の負傷は気になりますが、ここまで来たからには言い訳も不要でしょう。他国も条件は同じですし、一発勝負。

メキシコとかに比べたらくじ運が悪いと言えば悪いんですが、それでもフランスやイングランドやアルゼンチンと当たるよりは遥かにマシです。それに優勝するなら超えていかなければいけない壁ですよ。

そして今回、私はブラジルに勝算あると思いますね。

その理由を根拠とともに書いていきたいと思います。


理由① ブラジル代表の弱体化

率直に言って、今のブラジルは過去ボコボコにされてきた時ほど強くはありません。

ロナウドやロナウジーニョのようなスターは久々に召集されたネイマールとレアルのヴィニシウスくらい。エンドリッキはまだ若くて実績と経験が不十分ですし、カゼミーロは全盛期の姿ではありません。マルキーニョスは偉大ですがアタッカーではないですからね。

このスター不在の状況だからこそネイマールが尚も期待されているという事情もあると思います。次のネイマール的なファンタジスタがいないんですよね。エステヴァンもロドリゴもインパクトが足りてないうえに怪我。

そして南米予選でのブラジルは5位。圧倒的なアルゼンチン(1位)、堅守のエクアドル(2位)、実質南米2番手のコロンビア(3位)はまだしも、グループステージ敗退のウルグアイ(4位)よりも下なのは厳しい。

その内容も勝ちきれなくて引き分けが多かったというよりも、負けているからなんですよね。18戦して8勝4分6敗。この6敗というのは南米予選突破組の中では最多で、6位のパラグアイでも4敗であることからも異常なんですよね。

当然5位通過というのはブラジルの南米予選の成績でも過去最低。得点数24はアルゼンチン(31)とコロンビア(28)に次ぐ3位であるものの、失点数17は予選突破組の中でコロンビア(18)に次ぐ2位なので、火力も不十分ながら守備も甘いという、王国らしからぬ頼りないチームになっています。

日本はパラグアイやウルグアイやエクアドルとは全然戦えるでしょうし、だったらブラジルといえど怖がる必要はないですよね。ブラジルじゃなくて南米5位のチームだと思えば良いんです

南米5位のチームなら、勝てるでしょう。

理由② ブラジル代表の高齢化

新しい選手が出てきていないんですよね。スタメンの最終ラインの最低年齢は28歳、中盤の最低年齢も28歳。つまりスタメンで出てくるであろうと思われる選手のうち、アタッカー以外はアラサ─

暑さもあり移動もある中で連戦が続くW杯は消耗戦。粘り強い戦いは日本の真骨頂ですし、走り勝つのが森保サッカー。堅く守っていけば相手のリズムは崩れ、焦れてくるのは間違いありません。最後まで走りきれるのは日本でしょう

日本が佐野冨安を休ませているのに対して、ブラジルは初戦でモロッコに引き分けていたこともあって3戦目もフルスタメンでした。65分には流石にカゼミーロとパケタを下げていますが、フルで休めた佐野の方が走れるのは間違いないでしょう。

休めてないアラサーのおっさんと一試合分休んでる20代半ばの心臓比べなら、勝てるでしょう。

理由③ ブラジル代表の中盤の質

理由①や②ともかぶる話になるんですが、ブラジルの中盤がはっきり言ってクオリティ高くありません。モロッコにも負けてましたよね。正直強豪ではなく中堅の水準です。

もちろんそれぞれ個のクオリティはあるんですけど、前述の通りカゼミーロは全盛期に比べて年齢とともに大幅にクオリティが下がっていますし、今は散らしや捌きはできずに潰し役ができるだけ。一人で支配できた頃の彼の姿はピッチ上に見つかりません。

一番酷いのはパケタです。フォーメーション的に配球は彼が担うべきところを役者不足というのが現状で、前回大会のような怖さがありません。結果として両翼のハフィーニャとヴィニシウスにお任せの局面が増えており、それが手詰まりを加速させています。だって頑張り屋のハフィーニャは怪我してますからね。ヴィニは守備サボるし。

よく「親善試合で勝った時のブラジルは2軍だった」と言われますし、実際にバックラインは全員今回呼ばれていません。GKもレベルがまるで違うと思います。それはその通りです。

ただし、真ん中3人はあの親善試合と同じメンバーなんですよ。日本を潰せず、SBのカバーができず、セットプレイで弾けず、ハイプレスを捌けなかった3人がセントラルに立っているのは変わらないんですよね。

その状況で佐野が休めている日本と3人とも第3節でスタメンだったブラジル、どちらがゲームを支配できるのかという話です。

中盤のせめぎ合いなら、勝てるでしょう。

理由④ 選手の読めない日本

ブラジルのスタメンはほぼ固定されており、これは変わらないでしょう。交代カードに関しても「ジョーカー」的な選手はおらず、エンドリッキは単にアンチェロッティが信頼してないだけだと思います。ネイマールも多くの時間は与えなさそうです。これまで呼んでいませんからね。

対して日本。スタメンを毎試合変えており、そのほとんどを日本代表を取材している記者達もメンバー予想で外しています。(知っていてスッとボケている可能性もなくはありませんが)

私からしても予想は難しい。前提としてオランダ戦がベストメンバーの一例ではあるでしょうが、それにしたって冨安が加わる可能性は非常に高いでしょうし、彼をヴィニシウスに当てる想定もできますが、アーセナル時代は左をやってましたし日本代表でも真ん中をやっていた時期は長かった。
そして久保は欠場が予想されます。であれば少なくとも2枚は変更になる。

おまけに鎌田は走り通しているなかで田中碧がめちゃくちゃ調子良いですよね。DFも前回ブラジルを苦しめた鈴木淳が今のところそこまで使われておりませんし、交代カードも小川、塩貝、後藤、町野でタイプが違う、鈴木唯人も市場価値やクラブでの実績から言えばスタメン級。

日本のフォーメーションはわかっても、日本のメンバーに対策するのは難しいでしょう。

これはもちろん4Q制になったこともあって名将アンチェロッティならすぐに修正するかもしれませんが、しかし交代カードのたびに修正が求められますから、練度の高さや主導権という点で日本が優位を取れる可能性は十分にあります。

塩貝も小川もほとんど研究されていないでしょう。中村や堂安だって相手SBには対戦経験がほぼないはずです。その意味でむしろ親善試合の時と相手のバックラインが入れ替わっているのは日本側のメリットでもありますね。前田のスピードは間違いなく初見殺しですし。

事前準備の量なら、勝てるでしょう。

理由⑤ 日本はまだ本気を見せてない

明らかに、オランダ戦ですら日本はセーブしながら試合を進めています。

守備で崩れないことを重視して、攻撃時も丁寧に崩そうとしている。捨て身でゴールに迫っていません。

前回大会から猛威を振るっているハイプレス、すなわちオールコートマンツーマンからのショートカウンターは今のところほぼ見せていない。予想されている捨て身のファイヤーフォーメーションこと3−1−4−2も一度も見せていない。

勝負師である森保が、鎌田と堂安のシャドーを本番でも試し、佐野を負けられない第3節で意地でも出さずに休ませた理由……。これ3−1−4−2、あるんじゃないですか?
そのとき冨安って、どこで使われるんですか? 谷口は? 渡辺は? 左は伊藤?
それはもう日本人ですら読めない領域ですよ。

絶対に日本は何かを準備している。セットプレーだってデザインを温めているはず。メンバーすら絞り込めず対策を複数パターン用意しなければならないブラジルは、この秘策に対して果たして対応できるのでしょうか。

もちろん日本が優勢に進めていれば発動しないかもしれません。それに越したことはない。ただし先制されてしまったりした場合、一気にギアをあげる瞬間があると思っています。

ましてブラジルの中盤はアラサーで疲労もあってクオリティも下がっている。そうなれば日本がゲームチェンジを試みたときに、ブラジル側がいなせるかは疑問ですよね。マルキーニョスだって大会前の親善試合でポカやらかしてますし。

まだ秘策を隠せている日本と、その時々のメンバーでギリギリこなしているブラジル。どちらがイレギュラーな展開に対応できるのか。
引き出しの多さなら、勝てるでしょう。

つまり、勝てる

いや、勝てますよ。

書いてたら余計に勝てる気がしてきた。

勝てるんじゃないですか?

勝ったな。

勝てるでしょう。

勝ちましょう!!

がんばれ、日本!!!!!!