感想と学び17作目「彼女を奪ったイケメン美少女がなぜか俺まで狙ってくる2」

今までインプットをおざなりにして生きてきたことを反省し、アニメや映画やラノベを見てブログに感想と学びを書いていこうと思い立ちました。

そうして始まった【感想と学び】シリーズの17作目、ラノベ【彼女を奪ったイケメン美少女がなぜか俺まで狙ってくる2】を書いていきます。

ネタバレもちろんあります。作品の説明は最低限にしかしません。

なお1巻の記事はこちら。


簡単な紹介

江奈ちゃんにフラれた主人公・颯太が、カリスマモデルsizuである同い年のイケメン美少女・水嶋と1か月間お試しで付き合い、水嶋のアプローチを受ける話。

1巻では水嶋にキスをされるなど、颯太が戸惑いながらも水嶋に惹かれていく様を、同時に江奈ちゃんからまだ気があることが描写される。

2巻では1か月の勝負が終わり颯太は水嶋の告白を断る。するとネタバラシがされ、江奈ちゃんはまだ颯太のことが好きであることなどがわかる。

颯太は江奈ちゃんと再度付き合おうとするが、そこで江奈ちゃんから水嶋の過去について聞かされる。なんやかんやあって、颯太は2人の「彼女候補」からアプローチを受ける身となる。

ハーレム作品での俺たたエンドの繋げ方

江奈ちゃんに対して、減点要素がほぼ無いんですよね。颯太は一度も江奈ちゃんを嫌いになっていないし、最後も江奈ちゃんを選んだし。

だからこそ、なぜ颯太が一瞬でも水嶋を選んだのか分かりませんでした。それだけ水嶋が魅力的だったと言われたらそうなんですが、江奈ちゃんに言われたからって……。

でもここでどちらかを選びきってしまうと完全に話が終わってしまうので、何かある可能性を考えたら俺たたエンドにしておきたい。

先に付き合っていた江奈ちゃんに対して、恋をしたのは水嶋の方が先なんだと明かすことで逆転させるのは面白かったです。それで優劣がひっくり返して颯太が江奈ちゃんを選ばない理由にしています。

ToLoveるとかがそうですけど、ハーレムモノで好感の持てる主人公ってヒロインに対して真摯であることが必要ですよね。それに対して俺たたエンドって、要は決着をつけないんだから不誠実という見方もできてしまって、本来は相性が悪い。

だから正ヒロインの希望に沿う形で俺たたエンドにする必要があるなと。そしたら主人公は真摯であることにより俺たたエンドに向かっていけるので。

今回も江奈ちゃんが望んだから俺たたエンドになったわけで、でもじゃあ江奈ちゃんが正ヒロインなのかというと、この作品のメインヒロインって水嶋のはずなんですよね。

そこがやっぱ難しいというか、自分の中で釈然としなかったというか。

もうちょっと江奈ちゃん側に減点をつけてあげるというか、いや減点をヒロインにつけるのは好ましくないので、設定の時点でマイナスの傾斜をかけておいた方がバランス良かったのかなと思ったり。例えばファッションセンスは致命的に悪いとか、料理が下手とか、頭が悪いとか……。

それって別に減点要素ではないけれど、他ヒロイン(この場合は水嶋)が相対的に加点ポイントを得るじゃないですか。局面だけでも優位に立たせてあげて、そして水嶋に傾いたなら「でも実は江奈ちゃんもまだ好きで〜」とできたのかなとか。

いやこれ自分でもどうなのか分かりませんが。どうなんだろう、逆に悪くなるのかな。

感想

面白かったです。

概ね、見たかったものは見せてもらえたかなと。笛を吹くのはFF10みたいで私は好きです。

もし3巻構成だったら、もっと妹とか部のメンバーも出せたのかなと思うと、少し残念ですね。まぁそこはもし続編が出たならのお楽しみというか、余白の部分ですかね。

全体的にイラストにも力が入っていて良かったです。作者さんの次回作にも期待します。

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