今までインプットをおざなりにして生きてきたことを反省し、アニメや映画やラノベを見てブログに感想と学びを書いていこうと思い立ちました。
そうして始まった【感想と学び】シリーズの8作目、ラノベ【彼女を奪ったイケメン美少女がなぜか俺まで狙ってくる】を書いていきます。
ネタバレもちろんあります。作品の説明は最低限にしかしません。
簡単な紹介
高校一年生の颯太は、ある日突然に愛する彼女・江奈をイケメン美少女の静乃に奪われてしまう。
だが静乃は江奈と付き合っているにも関わらず颯太に迫り、「本当の狙いはキミだよ」などと迫ってくる。
大好きな江奈を奪われたことで颯太は静乃を敵視するが、静乃は一か月だけ彼氏彼女の仲になってその気になるかどうかの勝負を申し出てくる。
挑発だと分かっていながらも颯太は静乃の挑発に乗ることになる。
ことあるごとに江奈への気持ちを思い起こすほどズルズルと引きずっている颯太だが、静乃が本気で颯太に惚れ込んでアプローチされていることを認識していくにつれ、静乃への敵意も次第にほぐれていく。
一方で颯太に飽きて振ったはずの江奈も、颯太に未練がある素振りを見せる。
静乃とのデートを繰り返し、その過程でお互いを守り合ったりもして距離が接近すると、終盤では静乃からのキスも受けることになる。
静乃のことを憎からず思い始めた颯太が昼寝しているところに現れた江奈が、「信じているからね」と呟いたところで物語は終了する。
一巻まるごとプロローグ
江奈がなぜ颯太のことが好きなままなのに振ったのか、静乃はどうしてここまで颯太に惚れているのか、なんとなくの匂わせこそあれど明らかにされないんですよね。
これがやっぱりどうしても引っかかります。
静乃がどれだけ颯太に迫っていても、読者は不思議なんですよ。
明かさないことで颯太の困惑する心情にライドさせる意図があるのかもしれませんが、その場合は颯太の中にある江奈への未練がノイズになってしまっている気がするんですよね。
颯太はデート中でもしばしば江奈のことを考えているくらい未練があるんですけど、読者がそこにライドするのは難しいと思います。江奈との日々はないし、本作の中でも江奈の描写は静乃に比べて少ないので思い入れに差ができてしまいますし。
だから江奈にフラれたことで落ち込みながらも江奈に対してもやや理不尽さに怒るような方向にもっていけば、颯太に読者はライド出来るんじゃないかなと思いました。読者は突然振ってきた江奈のことは見ていますし、説明されなくても一般的にいきなりフラれるのは納得できないですしね。
江奈が言葉足らずで颯太に嫌われてしまったのかなと不安がりながら、実はまだ颯太のことが好きなんだという風に持っていけば、本作と同じように江奈に興味は持てますし、若干不憫な可愛さを感じることも出来ると思います。
まぁ、素人の考えなので。そうした方が良かったかなーというだけの話です。
感想
江奈ちゃん、かなり好きです。
静乃もまぁ好きではあるんですけど、やっぱどこに惚れているのかが明らかにされていないので、都合よく感じてしまうというか。
颯太くんは今のところ普通に良い子で、これは良いなと思いました。
やはりラブコメって主人公の男の子を好きになれるかが一番大事だなと思うので。
続編はおそらく出てくると思うので、出たら購入しようと思います。楽しみにしています。
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