感想と学び5作目「許嫁が出来たと思ったら、その許嫁が学校で有名な『悪役令嬢』だったんだけど、どうすればいい?」3巻

今までインプットをおざなりにして生きてきたことを反省し、アニメや映画やラノベを見てブログに感想と学びを書いていこうと思い立ちました。

そうして始まった【感想と学び】シリーズの5作目、ラノベ【許嫁が出来たと思ったら、その許嫁が学校で有名な「悪役令嬢」だったんだけど、どうすればいい?】の3巻目を書いていきます。

ネタバレもちろんあります。作品の説明は最低限にしかしません。

ちなみに1巻目の記事はこちらです。

2巻目の記事はこちら。


簡単な紹介

幼馴染の涼子と智美に告白されたものの桐生の存在もあり二人をフった浩之。
しかし幼馴染の二人は諦めずに浩之にアタックを続ける日々が続いていた。

後輩の瑞穂が部活外でのバスケ練習を制限するよう咎められているところから始まる。
先の涼子と智美の喧嘩に巻き込んだ詫びも含めて浩之は瑞穂の練習に付き合う。

浩之との練習の成果もあり試合で活躍する瑞穂だが、オーバーワークのためか大けがしてしまう。
怪我のためバスケを辞めようとする瑞穂。瑞穂の友人でありバスケ部同期の雫と理沙は「瑞穂に後悔するような選択をしてほしくないから」と浩之に頼み込む。

桐生らとともにバスケの市民大会に男女混合チームで参戦することにした浩之。
初心者交じりのチームで優勝することで瑞穂にバスケについて考えなおしてほしいという考えだった。

試合当日、それまでバスケの大会を見に行くことを渋っていた瑞穂だが、浩之たちが自分のために動いてくれていることを知って会場に向けて道を急ぐ。

2巻まで読んでいたラブコメは?

3巻になって瑞穂メインのストーリーになって、いったいどういう風に絡ませるんだろうと楽しみにしていました。

ただ3巻は瑞穂の葛藤とそれに対する周囲の動き、雫と藤田の接近など、これまでとは方向性の違う物語でした。
結構ちゃんとバスケの説明もあって、まるでスポ根みたいな。

ぶっちゃけ、これは求めてるものではなかったですね。幼馴染らに好かれている中で許嫁という特別な存在が突然現れたことによるハーレムラブコメを期待していたのに、バスケの話をされても……という感想は正直ありました。

許嫁というポジションの難しさの一つでもあると思います。

同一主人公に対して複数ヒロインが好意を抱くハーレム作品の場合、片方が同じ人物という制限の中で複数のラブストーリーを描く必要がありますよね。

基本的には女性側の心情をベースにして違いを出していきます。でもそれをするには、女性側の属性や個性がばらけていないと難しいわけです。
許嫁という圧倒的な距離感のヒロインがいて、加えて今作の主人公である浩之は許嫁である桐生のことを悪しからず思っている。というかもう好きですね。

そういう状況で幼馴染の二人よりもさらに遠い瑞穂からでは勝ち目が万に一つもないというか、どうしても失恋にしかならない。
私はそれが大歓迎だし楽しみにもしていましたが、この作品としてはあくまで仲良く優しい世界観なので、そういうのは合わないと。だから瑞穂では展開しにくかったんです。

まぁそういう事情は分かるんですよ、だから猛烈に怒るとかってことはないんですが……。

でもそれは最初にキャラを組んだ時点で分かることですよね。
瑞穂に雫のように浩之以外のキャラに恋をさせるもよし。例えば秀明とか幼馴染じゃないですか。
瑞穂メインにせず桐生と浩之が喧嘩して家出するとか、そういう展開でも良いですよね。

なんにせよ、少し残念でした。

感想

3巻はちょっと期待からずれていましたが、もうすぐ4巻もでるということで、そちらも楽しみにしています。

あと一つ、読んでるときにふと思ったことがあって。

恋って、どうして「落ちる」んでしょうね。

別の記事で書こうかなと思いますが、私は恋に落ちたことがないので分からないです。

なんで落ちるんだろう。どこから落ちるんだろう。

というか「堕ちる」なのかな。さすがに「墜ちる」ではないと思いますけど。

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