今までインプットをおざなりにして生きてきたことを反省し、アニメや映画やラノベを見てブログに感想と学びを書いていこうと思い立ちました。
そうして始まった【感想と学び】シリーズの13作目、ラノベ【青を欺く】を書いていきます。
ネタバレもちろんあります。作品の説明は最低限にしかしません。
簡単な紹介
嘘の演技をする癖を抱えた主人公・城原が、かつて助けた後輩のメインヒロイン・霧乃に誘われて映画を製作する話。
霧乃が先に声をかけていた城原の同級生であり演劇部に所属する一軍女子・桜と、物語途中で城原に惹かれて参加することになる野球部の一軍男子・石田も共に製作する。
桜は演技の先輩として城原を指導し、石田は脚本として参加する。
映画製作中のアクシデントにより一時は撮影が中断するが、それの解決と共に一から作りなおしていき、最終的には4人で映画を作り上げる。
映画とのつながり
過去記事として、下記の神回を見ようシリーズの第二回にて「作中劇は意味を持つ」ということを書きました。
今作も映画製作の特に撮影の部分を題材としているため、映画という作中に登場する物語が示唆的なものになっています。
作中劇では自身の気持ちを否定する女子が、なんでも受け入れてくれる男子に惹かれていき、葛藤の末に彼女は男子に告白して受け入れられるが付き合わずにそれぞれの道を歩むというストーリーが設けられる。
嘘つきの城原が女子側であり、嘘つきな彼を「ウソつきは役者のはじまり」として受け入れてくれる霧乃が男子側です。
しかし城原を主役に映画をつくりたいという霧乃の要望によって終盤で逆転します。
自分の気持ちを否定していた霧乃を、城原が受け止めます。
ストーリー上の構図の入れ替わりと作中劇の入れ替わりをリンクさせ、城原が惹かれていたように霧乃が惹かれていたことも示される。
という構成だったのかなと感じました。
感想
嘘つきである城原だけでなく、霧乃もバックアップがないという嘘をつき、桜も霧乃に対してなんでもないかのような嘘をつき、石田も小説を書いていることなどずっと黙っていました。
嘘をつくことが演じるということなのかについては意見が分かれるでしょうが、この物語では作中のキャラに嘘をつかせることで自分を装っており、その欺きを見抜くことが殻を取り払うことになっています。
本当はもっと語れそうではあるのですが、制限時間が来てしまったので、今回はここまでにします。
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