感想と学び10作目「聖女の力で婚約者を奪われたけど、やり直すからには好きにはさせない」

今までインプットをおざなりにして生きてきたことを反省し、アニメや映画やラノベを見てブログに感想と学びを書いていこうと思い立ちました。

そうして始まった【感想と学び】シリーズの10作目、ラノベ【聖女の力で婚約者を奪われたけど、やり直すからには好きにはさせない】を書いていきます。

ネタバレもちろんあります。作品の説明は最低限にしかしません。


簡単な紹介

魔法の学園に通う令嬢のエリアナは第二王子のジェイドと婚約していたのだが、聖女に覚醒したデイジーに婚約者を奪われてしまい、最後にはジェイドに投獄されてしまう。

しかし不思議な力で学園入学以前に巻き戻ったエリアナは、同じく巻き戻る前の記憶がある第一王子のテオドールらと情報を共有して二周目の学園生活を過ごすことにする。

仲間も増えて頼もしく感じるエリアナだが、一周目とは色々と違ってきたり、奇妙な夢を見たりするようになる。

実は聖女はエリアナであること、デイジーは偽物の聖女の力を人為的に得たこと、それは封印されている大魔女によって餌とされてしまうこと。
謎が解けていき、ついには復活した大魔女も倒すのだが、異変は終わらない。

実は黒幕はデイジーでも大魔女でもなく、婚約者だと思っていた第二王子ジェイドだった。
本来は第一王子テオドールこそが婚約者であったのに、魔力によって記憶を改変されていたのだった。

最後には聖女の力でジェイドも倒し、テオドールと共に幸せに過ごすのだった。

二周目の組み立て方

いわゆる悪役令嬢系の作品って、ゲームの世界に入るかその世界で二周目の人生を送るかが多くて。
こういう物語のポイントって、ある程度メタ的な視点を主人公が持てることだと思うんですね。

誰が何を考えているとか、いつどこで何が起こるのか。
それが分かるから主人公が対応できる。それが主人公の他キャラに対する優位性につながると。

だから物語を動かす以上は、一周目でシナリオを知っているはずの主人公が知らない展開が起こるということが必要になってきます。今作でもデイジーが初めから聖女と扱われていたり相違点がありました。

先に何が起こるか分かっているからこその不安、懸念、それらを主人公だけが感じることができ、読者も共感できる。
主人公がメタ視点を持つことで読者との距離が縮まる。それが一番の意味を持つんだと思いました。

感想

女性向け(?)のラノベは初めて読みました。なろう原作のようですが、面白かったです。

構成が良かったですね。
ミステリー的な謎解き要素もあって、最後にサプライズもあって。

あとがきに長編はこれが初めてとありましたが、とてもそうは思えませんでした。

あと手記が作中に出てきて、その内容が最後のサプライズなんですが、こういうのを最後に出してくるのが個人的に凄い好みでした。


感想の感想になるんですけど、だんだんと学びの部分が薄味になってしまっている気がして、しかしまぁ読後感を書き留めておくのは大事だなとも思うので継続していきます。

映画も最近は見れてませんが、できれば月に一つは見たいですね。
理想は毎週なんですけど、予算的に……。

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