感想と学び9作目「高校時代に傲慢だった女王様との同棲生活は意外と居心地が悪くない」

今までインプットをおざなりにして生きてきたことを反省し、アニメや映画やラノベを見てブログに感想と学びを書いていこうと思い立ちました。

そうして始まった【感想と学び】シリーズの9作目、ラノベ【高校時代に傲慢だった女王様との同棲生活は意外と居心地が悪くない】を書いていきます。

ネタバレもちろんあります。作品の説明は最低限にしかしません。


簡単な紹介

高校時代に女王様のようなふるまいをしていたヒロイン・恵が、主人公・山本のバイトしているコンビニに現れる。

体中に痣のある恵は、同棲していた相手からのDVで逃れてきたのだった。

恵をかくまうことにした山本。ともに生活しながらお互いのことを知っていく。

付き合ったりすることはないが、最終的に恵は前の同棲相手と決別して終了。

DVという題材

DVって結構難しい題材だなと思います。

よくFF8のヒロインであるリノアを私は思い出すんですけど、ヒロインに交際経験(恋愛経験)がある以上は「どんな相手が好きだったか」がヒロインのキャラの要素の一つとなるじゃないですか。

そこで読者から見て好きになれないような男を好きだった場合、ヒロインの評価も下がりがちになってしまうわけです。
馬鹿な女だなとか、ちょろいなとか、そんな感想がどうしても浮かんでしまいがちなんですよね。
誰がDVしたり浮気したりするかなんて分からないし、読者は結果を知ってるからそう思うだけで別に人を見る目が肥えているとは限りませんが、それでも思ってしまうものは仕方ない。

今作のヒロインも相手を好きになった理由が書かれていますが、大学に入ったばかりの女の子なら思っていそうな内容というか、この作品のメイン層であろう男性読者からすれば納得はできても共感はできないようなものです。

他の人がどう感じたかは分かりませんが、少なくとも私はそれは結構厳しいなと思いました。

感想

いまいちでした。

検索でヒットするように作品の名前まで出して「いまいちだ」なんて書くのは性格が悪いかもしれません。
前にも一度「正直面白くない」と書いたことがありますが、その時もその表現は良いのか迷いました。

でも敢えて、はっきり言います。

いまいちでした。

これは創作の道を歩んでいるプロに対してのリスペクトの意味も込めてです。

私のようなアマチュアの人間の意見なんて一人の読者にしか過ぎないので、作者さんはどうぞファンのために書き進めてください。

私は自分の作品でも面白くないと思ったら正直にそう書いてほしいと思っています。
強い言葉は避けつつ、ストレートな表現で簡潔に綴りたいと思っています。

今作を読んでいて、主人公にもヒロインにも感情が乗りませんでした。

かといって俯瞰して楽しむには大きな動きがあるわけでもなく、淡々と夫婦(それも亭主関白的な)のやりとりを見せられていた気分です。

面白くなりそうでならない。
途中まで期待して読んでいたので、作者さんと私の相性が悪かったのでしょう。

笠原とか、何のためのキャラだったんでしょう。
Web連載の文庫版だから仕方ないのかなと思ったら「ほとんど書き直している」とあって、あれじゃあなぜ入れたのかなと。
名前だけ出して「会えなかった」「話しかけられなかった」で良かったと思うんですが。

なんか期待だけして外されたなという気持ちでした。
それとも書籍化時点で二巻目まで決まっていたんでしょうか。

私はシリーズものであることが初めから決定しているわけでないなら、ちゃんと一冊でまとめてほしいなと思います。
笠原がほぼ意味のないキャラになっているのは残念でした。
入江?なんかもうさらにですが……。

長々と書いてすみません。

私が書いた文章も、ぼろくそに貶してもらって構いません。

それがプロになるということだと思っていますし、絶対にもらえる参加賞のような賛辞よりも、私はダメだしの山の中に顔を出している面白かったの一言に価値があると思っています。

作者さんの次回作に期待しています。

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