今までインプットをおざなりにして生きてきたことを反省し、アニメや映画やラノベを見てブログに感想と学びを書いていこうと思い立ちました。
そうして始まった【感想と学び】シリーズの38作目、アニメ映画【私がビーバーになる時(原題:Hoppers)】を書いていきます。
ネタバレもちろんあります。作品の説明は最低限にしかしません。
簡単な紹介
ディズニー・ピクサーが送るわちゃわちゃ動物アニメ映画。
主人公メイベルは動物が大好きで、学校の動物を守ろうとして怒られるを繰り返していた。そんな彼女に祖母は動物たちの集まる池を紹介し、少女メイベルは祖母と池を愛するようになる。
しかし祖母も亡くなりメイベルも大学生となったころ、そんな池に対して道路工事の話が挙がる。メイベルは祖母との思い出があり約束の土地でもあるため池と動物を守ろうとするのだが、その工事を主導していた市長ジェリーは「動物などいない」と語る。
実際に動物もいなかったのだが、この謎を解き明かすためにメイベルは強引に自らの大学の教授の実験器具を使用してロボットのビーバーになり、もともと池にいた動物たちが集まっている集会に参加することになる。
その集会における”王”たるビーバーのジョージと仲良くなり、メイベルは池の復活を提案。ジェリーが設置していた動物避けを破壊して池を復活させることに成功するのだが、その後再びジェリーの手によって池は破壊されてしまう。
メイベルはジョージと共に動物たち全体の委員会に出席して市長ジェリーにお灸を据えることを提案するのだが、動物たちはジェリーへの怒りに湧き上がってしまい、彼らを引き止めようとした結果メイベルとジョージは動物たちから狙われることとなってしまう。
なんやかんやあってジェリーを動物たちから救おうとし、その過程で火事が起こってしまい、みんなで協力して鎮火。ジェリーとも和解して道路工事は池を迂回する形になりメイベルは祖母との思い出と自然を守ることができた。
メッセージに対しての疑念
簡潔に書くと環境保護とか動物愛護の作品なわけですが、そういう綺麗なものをテーマにしている作品な割には、主人公メイベルがかなり悪に描かれているんですよね。
まずメイベルは女子大生とは思えないほど独善的で、人の話は聞かないし自分が正しいと信じて疑わない。現実だと女子中学生くらいの精神年齢に設定されていて、それこそ教授や市長というキャラと会話させるためだけに女子大生としているだけなんだろうなと思ってしまいます。
実際見てもらえば分かると思うんですが、基本的に終始メイベルはヘイトを集めるような言動をしていて、いまどき主人公でここまで嫌われそうな造形をするのは攻めてるなと思います。私も見てて結構イライラしましたね。途中からはまだヘイト集めるんだって面白がっていたくらいです。
まぁヘイトを集めるなりにところどころ痛い目を見るんですが、でも彼女全く反省しないんですよ。いや私は悪くない、みたいな。「お前さぁ……w」って感じですよね。これが14歳とかならまだしも、大学生ですからね。いやぁ酷い。
最後も大きな火事を動物たちで鎮火してめでたしめでたしとなるんですが、その火事を起こしたのもメイベルのせいです。
動物を救いたい環境を守りたいという彼女の勝手な願い、しかも純粋な動物愛護と環境保全だけでなく祖母との思い出という私情が込められているようなもので、それのせいで虫の王は死ぬし山火事みたいになるし教授の研究も邪魔されてるし、本当に迷惑でびっくりしてしまいます。
なんかもうむしろ環境保護とか動物愛護に対して皮肉を描きたいのかなってくらいでしたね。実際のところどうなんでしょうか……。少なくとも活動家に対しては皮肉めいていると思います。
日系人の意味は?
主人公メイベルには田中というミドルネームがあって、顔もそうなんですけど日系人なんですよね。明言はされてないですが他の登場人物の名前はサムとかジェリーとかなのでまぁ米国っぽいどこかが舞台なのでしょう。
祖母も日系人ぽい感じで、だから彼女は日系人のいる町みたいなところに住んでいるんだとは思いますが、作中において彼女が日系人である理由がもう全くないんですよね。なんにもない。田中であることを忘れそうなくらい何もない。
ということで陰謀論大好きな私が邪推してみようと思います。
まず白人というか米国人っぽくしてしまったら、アメリカという国がそもそも先住民を追い出して環境の破壊も繰り返して開発された国なわけですし、テーマに対してかなり自虐になってしまうと思うんですよ。
じゃあインディアン、ヒスパニック、黒人なんかにしたらどうかという話なんですが、今度はメイベルの精神年齢が年齢に比べて低すぎて言動が稚拙だし明らかに迷惑で、これはかなり人種の問題になりかねないなと思うんです。もちろんジェリーや教授は白人ですからね。
となると最後に残るのはアジア人。わかりやすくインド系や東南アジア・オセアニア系にはせず、東アジアにしたのでしょう。中国人や韓国人にしたらクレームがありそうですし、特に中国は興行的な面からも世界における中国嫌いが影響しそうなので、日本人にしたのではないでしょうか。
……まぁ陰謀論なので、無視してください。でもこんなもの考えたくなるくらいには全く意味のない設定に思えたんですよね。日系人である理由ってなんなんでしょう。
感想
感想と学びなんて題しておきながら最近は感想ばっかになっているコーナーですが、学びを得ること、そしてその学びを言葉にすることが凄く難しいなと感じています。
この映画も本筋のストーリーにはボロクソ言ってますが面白いところも当然あって、例えば話題になっていたサメが空を飛ぶサメ映画シーンとかは笑いましたし、ビーバーの王ジョージがみんなの名前を覚えているのに対して人間の市長ジェリーは街の人の名前を呼ぶシーンがないとかの対比も良かったです。
対比に関しては色々あったので、ここは勉強になりましたね。物語構成は良かったし演出も良かったんです。本筋のストーリーと設定がちょっと納得できなかっただけで。
100点満点で採点するなら、私としては65点くらいですかね。辛口ですが。
