今までインプットをおざなりにして生きてきたことを反省し、アニメや映画やラノベを見てブログに感想と学びを書いていこうと思い立ちました。
そうして始まった【感想と学び】シリーズの30作目、ラノベ【バカ可愛い彼女たちの、俺専門攻略チャート】を書いていきます。
ネタバレもちろんあります。作品の説明は最低限にしかしません。
簡単な紹介
少年時代にテレビ出演した際の言動がネットでおもちゃにされたという黒歴史を持っている主人公・時臣のSNSアカウントに、彼が好きなネットアイドルからラブレターがくる。時臣は自身の存在が特定されているということへの恐怖もあり、その大好きなネットアイドルを特定しようとする。
学校で見つけたそのネットアイドルは、実は美少女三人が共同でやっているものだった。そしてその三人はかつてネットミームになった少年時の時臣のことが大好きだったことが発覚する。三人の中に一人いる「ガチ恋」を見つけるために時臣は彼女たちと交流することになる。
美少女三人はネットアイドルにおいて「姿」「ゲームプレイ」「声」をそれぞれ分担していた。そして美少女たちのうち最初の2人は自らの足りていない部分をコンプレックスに感じており、それゆえに少年時の時臣に惹かれていたことが分かる。
結局、最後の一人がガチ恋であると発覚する。なんやかんやあって美少女三人と仲良くなり今の時臣に惚れ直される感じになって終了。
ずらし
「姿」担当の一華はルックスが良い代わりにゲームが下手、「ゲームプレイ」担当の神奈はゲームが上手い代わりに声に自信がない。一華は自身の理想から、神奈は他者からの理想から追い込まれてコンプレックスに感じていました。
そうなれば最後の一人である「声」担当の紫は時臣の姿に惹かれているという方向で進むのかと思いきや、そうではありませんでした。また前者の二人は自他の理想についてがテーマに組まれている一方で、紫は二人のことが大好きだという方向に収まっていきます。
これが私としては読んでいて読みを外された感じがあったというか、少しずらしを感じました。同時に彼女がガチ恋であることも発覚して、2+1のラブコメだったのかなと。でもそれなら、ぶっちゃけた話ですが最初に出会うのは彼女でも良かった気がします。
これまで読んできた作品だと三人のテーマが並列に並んでいて、そこから最後に発展させた全体のテーマがあるという起/承/承/承/転/結みたいな構成だったものが多かったのですが、今作では起/承/承/承転/結って感じでしたね。
まぁその分、尺的な意味ではサブヒロインになりかねない前者二人にもページを割けたということで、二人の魅力はより受け取れた気がします。
感想
誰が一番好きかと言われたら一華ですね。ルックス的にも、キャラ的にも……。
全体的なノリが、正直私にはちょっと味濃かったです。