感想と学び24作目「許嫁が出来たと思ったら、その許嫁が学校で有名な『悪役令嬢』だったんだけど、どうすればいい?」5巻

今までインプットをおざなりにして生きてきたことを反省し、アニメや映画やラノベを見てブログに感想と学びを書いていこうと思い立ちました。

そうして始まった【感想と学び】シリーズの24作目、ラノベ【許嫁が出来たと思ったら、その許嫁が学校で有名な『悪役令嬢』だったんだけど、どうすればいい? 5巻】を書いていきます。

ネタバレもちろんあります。作品の説明は最低限にしかしません。

1~4巻の記事はこちら。


簡単な紹介

シリーズ5作目。ついに二人が幸せなキスをして終了。

感想

学びは特になし。いや、正直のところ内容があまりなかったので……。

といってもこれは厳しめの批評というわけではなくて、この5巻は全体的にまとまりよくシリーズを着地させるような流れになっていたので、ここまで書いてきた以上はあまり言及することもなかったかなと。

お互いの父親が許嫁についてを茶番だったと説明して解消されるものの、半ば婚約者として改めて交際を開始するという結末。シンプルなハッピーエンドです。(1巻の時点で両想いだったけど)

ヒロイン固定の一本道のラブコメでありながら次から次に負けヒロインが登場してくるうえに、当て馬的なライバル男性キャラも二人の喧嘩もなく、そこがどうにも読んでいて不思議だったんですよね。ひたすら敗北が確定しているサブヒロインの掘り下げをしていて、それなら許嫁としてメインヒロイン桐生の勝利を決定づけなくてよかったのにと。

ただこれ、あとがきで「元々はギャルゲーのシナリオで桐生はチョイ役でしかない」と聞いて納得しました。キャラ達の関係性の中で桐生だけ孤立しているのも頷けますし、サブヒロインでしかない瑞穂のためのバスケの試合がメインストーリーに組まれていたのも分かります。

あえて元のストーリーとは違うところからキャラを拾ってきて主人公との一本道を描きながらサブヒロインとして元のヒロインたちを掘り下げていく。それは少し予想外ではありつつも納得でした。

ただ、やはり報われることのない恋を続けるヒロインたちを見るのは酷ですし、主人公の姿勢にも少し都合を感じてしまうところもあり(学生ならこうなるかなという気持ちもありつつ)、私としては負けヒロイン達が最初から選択肢にもなっていないことが切なかったです。

できれば次は一本道か、ハーレムか、個別エンドか、最後まで誰が勝つのか分からないようなラブコメを見せてほしいなと思います。