クラシック開幕! ~25世代番付中間チェック~

血統派としては一年で最も楽しみにするのがクラシック戦線。

牝馬クラシック初戦となる桜花賞を目前となり皐月賞の出走メンバーもほぼ分かりました。

というわけで、ここで年始に書いたクラシック番付の中間チェックをしていこうと思います。(年始のブログは下の記事)


番付の振り返り

牡馬番付牝馬
クロワデュノール横綱マイエレメント
ミュージアムマイル
アドマイヤズーム
デンクマール
大関レイユール
テリオスララ
シホリーン
マスカレードボール
エリキング
ヴィンセンシオ
リトルジャイアンツ
アルテヴェローチェ
関脇アルマヴェローチェ
コートアリシアン
ブラウンラチェット
ミストレス
ナグルファル
ジョバンニ
ヒシアマン
レッドキングリー
ゲルチュタール
小結カムニャック
ショウナンザナドゥ
ティラトーレ
キングスコール
ショウヘイ
ファンダム
エネルジコ
レイニング
前頭ロケベンドラ
クライスレリアーナ
インプロペリア
ロートホルン
マディソンガール
※1、芝クラシックを意識したものなのでダートは含みません。
※2、横綱と三役(大関・関脇・小結)は1勝クラス以上を走ったことのある馬に限定しています。1戦1勝の馬を除くための措置です。新馬だけの評価は難しいですし、2戦以上走って結果を出した馬に対するリスペクトのつもりです。
(逆に1勝クラス以上を走っている馬は前頭からは外しているので、前頭は番付から独立した期待している馬の紹介コーナーくらいに思ってください)
※3、牡馬と牝馬の番付の横の比較は、ある程度は意識していますが絶対ではありません。

牡馬の方はまぁそんなに悪くはないかなと思うんですよね。

サトノシャイニングがいないとかありますけど、おおむね推奨している馬が年明け以降も結果を出してくれています。

ただ牝馬の方は目も当てられないですね……。

かなり多くの馬をできる限りレースを見て書いたつもりなんですが、エリカエクスプレスを拾えていませんし、私の牝馬を見る目の無さが露骨に出てしまっています。実際、牝馬の方が馬券も外しているんです。

横綱

クロワデュノールは皐月直行のためコメントすることは特にありません。クラシックを勝てるかどうかについては、皐月賞の予想記事の方で書きたいと思います。

マイエレメントはエピファ産駒らしく気性が爆発してしまい、数使えるような脚でもなく、オークスにも間に合わなさそうな雰囲気。追切での時計からも、能力はある馬だと思うのですが……。

一回こうなってしまった馬はなかなか立て直すのが難しく、昨年の24世代でもエピファ産駒のジュンゴールドを横綱に指名してたんですけど未だに2勝クラス。気性から暴走しないように短距離を使われていて、どうにも難しいです。

大関

ミュージアムマイルは弥生賞4着。馬券を外してしまっていますが、これは大きく気にしないで良いかなと。

瞬発力型のこの馬にとって、中山2000の稍重で捲りもくるような持久力勝負では分が悪いでしょう。皐月賞が同舞台でかつ捲りも予想されることは苦しいところですが、血統からは成長力もあると思いますし、脚の使いどころ次第では戦えるんじゃないかなと思います。

アドマイヤズームもまだ年明け走ってないのでノーコメント。気性こそ怖いですが能力は高そうで楽しみですね。京都でしか走れないという馬ではないと思います。

デンクマールは残念ながら故障でクラシックは間に合わず。ただ気性面と馬体の大きさから故障も怖いところで、とりあえず無事なことを喜ぶべきでしょうか。能力は間違いないと思いますので、復帰を楽しみにしていようと思います。

レイユールは年を明けてから惨敗続き。直接の敗因は追走力の無さなんですが、それ以上に馬体が全然成長していないというか、体重増えてないんですよね。これではどうにも……。

テリオスララは骨折で春はおやすみ。母父マンハッタンカフェで成長力には期待できますし、惜しいところですが無事に帰ってくることを待つことにします。

シホリーンも骨折。賞金を積めてないのが悔しいところで、復帰があまり遅くならないと良いなとは思っています。

関脇

マスカレードボールは共同通信杯で華麗に復活。右回りは調教でも苦手そうでしたし、得意条件なら能力を発揮できるということで一安心ですね。

クロスのキツさもあってか気性は荒く、ダービーで戦えるかは我慢次第かなと思います。我慢できれば走れても、血統的には2400は少し長いかなと感じているので。

エリキングは皐月賞直行。まだ格付けの済んでいないこの馬がおそらく2番人気となるのでしょうが、非常に楽しみですね。年初にも書いたように持続力型なので、ファウストラーゼンが捲ったときにどの位置にいるかが勝負を分けるのではないでしょうか。

ヴィンセンシオは弥生賞2着。本質的には高速馬場の方が得意だと思いますし、それでも地力を見せた形となりました。

いかんせん脚が頑丈ではなさそうなので皐月賞は回避してダービー1本でもいいのではと思ったんですが、皐月賞出てくるみたいですね。距離的には問題ないと思いますし、状態整えば面白いかなと。

リトルジャイアンツは共同通信杯3着。距離レンジから後ろからになるので前有利のレースでは厳しかったですが、5戦連続の上がり最速。右回りは苦手なので青葉賞でダービーを目指すことになりました。

追走力から距離は長くなった方が良いでしょうし、相手も軽くないですがダービーに出てほしいなと思います。

アルテヴェローチェは年明けて2戦連続2着。まだまだ競馬を覚える段階ではありますが、この時期のモーリス産駒でここまで戦えているのは素質の高さの証明でもあり、確実に賞金も加算できているので楽しみですね。

アルマヴェローチェは桜花賞直行。今のところ牝馬相手には負けなしの馬ですが、桜花賞向きには思えないので血統的にはオークスで楽しみにしたいなと思っています。桜花賞では差して0.3秒以内くらいにきたら合格くらいの認識です。オークスは現地に行きたいけど行けるかな……。

コートアリシアンはクイーンC4着。なかなか苦しい競馬が続いています。血統は瞬発力型が並んでいるので、使える脚が極端に短いんですよね。上がりの時計は出てるのに直線沈んで見えてしまうという。

モリアーナとかもこういう形で苦しんでいた馬で、じゃあそのモリアーナはどうやって重賞勝ったかというと、距離延長してポツンすることで追走を軽くしたうえで直線にかける競馬をして紫苑Sを勝ちました。

瞬発力タイプは足の使いどころが難しいですし、早めからガシガシせずに我慢できる差しの上手い騎手で反撃に期待したいところです。幸い、血統的に成長力はあると思いますからね。

ブラウンラチェットはフォーエバーヤングの半妹ということで期待されていたのに、阪神JFで惨敗したらすっかり伏兵扱い。ただ阪神JFの負けは実力通りとはとても思えません。

体重が全然増えてないのが問題で、そこを解決できればと思います。馬体重と調教攻められているかに注目ですね。

ミストレスはダート転向して海外にも行きました。血統的に狙いは分からなくもないのですが、芝寄りだと思うんですけどね。高速馬場は流石にキツイと思いますけど、上がりがかかるような競馬にできればと思います。

小結

ナグルファルは弥生賞で惨敗。崩れ始めたエピファ産駒は立て直しに苦労しがちですが、そこは杉山厩舎に期待したいと思います。

ジョバンニは叩きの若葉Sでも貫禄勝ち。強いですね、この馬。まだエリキングとクロワデュノールにしか負けておらず、その2頭にも離されてはいないわけで、展開次第で皐月賞もあるかもしれません。

ヒシアマンは行方不明。どこ行っちゃったんですか。

レッドキングリーは共同通信杯で大敗。気性と左に刺さる不器用さが災いしてしまっています。能力はあると思うので結果に繋げられるようになればと思います。

ゲルチュタールは京成杯こそ大敗しましたが、ゆきやなぎ賞で復活。高速時計への適性を改めて示しました。青葉賞ではリトルジャイアンツとの再戦もあり、ブリモル産駒としてダービー切符をとれるか注目です。

カムニャックはエルフィンSで0.8秒負け。ただこれは1600mですし前決着なのでノーカンでいいと思います。年初にも書いていますが2000の方が良いと思うので、オークストライアルで期待したいと思います。

ショウナンザナドゥはフィリーズレビューで重賞制覇。血統的に流れた競馬でなだれこむような形が得意で、ある程度展開に身をゆだねる方が結果として着順を高めることになるんじゃないかと思っています。もうちょっと馬体重が増えてほしいところです。

ティラトーレ、ローテもうちょっと何とかならないんですかね……。走れるとこ走るって感じなんでしょうか。

前頭

前頭はそれぞれ5頭ずつセレクトしたんですが、牡馬は概ね活躍してるのに牝馬は大変なことになっていますね。

この中で期待したいのは、やはりキングスコールとエネルジコのドゥラ2騎。

特にエネルジコは大物感あって良いですよね。ダービー1本釣りするのってこういう馬だよなぁみたいな雰囲気がワクワクします。血統的にもダービー勝負できると思いますし、二冠馬ドゥラメンテの最後の輝きが見たいです。

クラシック展望

血統派らしく、現時点で判明しているクラシック1戦目の出走馬の父を見ていきます。

種付け料馬名種付け頭数NF生産頭数皐月賞桜花賞
1500万ロードカナロア157頭32頭2頭
1000万エピファネイア218頭44頭1頭2頭
1000万ドゥラメンテ131頭37頭3頭
1000万キズナ195頭37頭3頭3頭
600万レイデオロ170頭36頭1頭2頭
400万ハービンジャー81頭9頭1頭
350万オルフェーヴル157頭9頭1頭
300万キタサンブラック102頭18頭2頭1頭
300万リオンディーズ149頭8頭1頭
300万サトノダイヤモンド134頭21頭1頭
300万アドマイヤマーズ115頭22頭2頭
250万リアルスティール173頭22頭1頭
200万マインドユアビスケッツ95頭3頭1頭
200万モズアスコット167頭1頭1頭
150万イスラボニータ159頭2頭1頭1頭
150万サトノクラウン93頭5頭1頭
120万ウインブライト93頭01頭
30万ヘンリーバローズ38頭01頭
Privateスクリーンヒーロー99頭01頭
netkeibaオーナーズで調べました

今年は種付け数上位からでなく出走確定馬の父に絞ってみたのですが、これだと高額種牡馬ながら出走しない馬についての情報が表示されないのがダメですかね?

例えばモーリスは30頭もノーザンが付けているんですが、クラシックには出走できず……。まぁ朝日杯勝ち馬アドマイヤズームに素質馬デンクマールやシホリーン、サウジRC勝ちアルテヴェローチェなど期待できる馬は輩出しているのですが……。

キズナ、エピファ、ドゥラ、カナロアは人気しているだけあって複数頭出し、特に牡馬牝馬ともに人気馬を送り出しているエピファ3頭ずつ出しているキズナは流石ですね。ノーザンがつけたからって結果出せるほど簡単でないことは昨年のレイデオロやサトダイを見れば分かります。

大人気のナダルは、言われていたように芝では結果出せず。この点はドレフォンとは違いますね。

私としてはドレフォンの方を評価したいと思います。ナダルのことは推していましたが、あくまで値段から考えての話でした。

イスラボニータは社台にバックアップされているのですが、それを考慮してもクラシックにちゃんと出てくるんだから立派なものです。まさに「ようやっとる」種牡馬ですね。

レイデオロは見事に復活というか、まだ待遇に比べると物足りないとはいえ、種牡馬として結果を出し始めました。牝系的に晩成ステイヤーなのは懸念されていた通りでしたが、クラシックにもこうして間に合えるのなら価格次第でオルフェーヴルのように人気を取り戻すこともありそうです。

私が何と言っても語りたいのはモズアスコット。このブログでも以前取り上げているように私はMiswaki(ミスワキ)を持つ馬が好きで、重賞を買って本番に乗り込む馬が出てきてくれたことが凄くうれしいです。これでノーザンが付けてくれたら……!

今年はドゥラメンテの最終世代。2冠を獲得した彼の産駒らしく、クラシックで産駒たちには輝いてほしいところですね。年初にも書いたのですが楽しみな馬が何頭もいます。

おわりに

牡馬は三冠ムード、牝馬は混戦ムードですが、私はそう簡単にはいかないのではないかなと思っています。

というのも、クロワデュノールって歴代の三冠馬と比べると馬体が大きいんですよ。

ディープもオルフェもコントも、450~60kgなんですよね。一方でF4とかサートゥルとかネオユニみたいに「三冠取る」と思われながら取れなかった馬は500kg近くある。

いちゃもんですけど、厩舎が太らせがちなこともありますし、私はまだまだ怖いと思うんですよね。

エリキングほかライバルも弱くないと思いますし、クラシックが盛り上がってくれればと思います。

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