2026年 皐月賞&ダービー 見解

世代番付を書いていないのと、皐月賞の予想記事を出せるか不透明というのがあり、今年はざっくりと3月時点での展望をつらつらと書いていこうと思います。

記事を書いている時点でまだ行われていない、ダービーまでの主なレースはこちら。

皐月賞、青葉賞、プリンシパルS、京都新聞杯。

これらに出てくるであろう馬はちょっと様子見したいなと思っています。余裕があれば書こうかな。


レベル感に関して

まずはこれまでのレースのレベルについての私のざっくりとした考えを書かせてもらうと、レースのレベルが高かったなと思うのは下記の3レース。

朝日杯、京成杯、共同通信杯。

朝日杯は人気上位馬が上位を占めたのもあって、馬場がフェアではなかったですが参考になるレースだったと思います。リアライズシリウス、アドマイヤクワッズは共に年明けて春の重賞でも好走していますし、このレースのレベルを保証してくれましたよね。

京成杯はレースのラップは3F勝負の様子で2,3着は共に前で粘った馬ですが、この中で突っ込んで差し切ったグリーンエナジーはなかなかの瞬発力を感じました。十分に皐月賞でも再現性のある勝利だと思いますね。まぁ本番はあんな風に内から抜けてくるのは難しいと思いますが。

京成杯は負けたマテンロウゲイルも良い脚を使っていて、彼は若葉Sでグリーンエナジーのような完勝っぷりを見せましたし、ダービー直行するなら面白みがあると思っています。

共同通信杯は左回りに戻ったリアライズシリウスが勝ちましたが、前有利の傾向あるこのレースで後方から馬が突っ込んできているように、なかなか攻めたラップで挑んでいました。そのなかでこちらも上位人気の馬たちがそのまま掲示板にきており、ホープフルS勝ち馬ロブチェンも試走でありながらタイム差なしの走りをしているので、評価できると思います。

弥生賞は時計が早かったので評価されていますが、ペースを考慮するとタスティエーラの方が内容が上かなと思ったりします。しかもタスティエーラは共同通信杯を負けてから挑んでいたわけで、あの時計はどこまで信用できるんでしょうか。内容としてもコスモキュランダの方がインパクトがありました。

スプリングSは、こちらも時計は良かったですが前崩れですし、人気馬が早めに上がっていった結果として後ろの馬が雪崩れ込んでくるというよくあるやつで、勝ったのも瞬発力型ではなく持続力型の馬ですし、私は評価を下げる方針です。

きさらぎ賞は相手のレベルがあまり高くなかったというのはありますが、ゾロアストロが強い内容で勝ちました。普通あの展開ならモーリス産駒は届かないんですが、ドイツ血統が後押ししてくれたのか届いてくれました。評価できる勝ち切りだと思いますね。彼は通用すると思います。

世代全体のレベル感は分からないですが、クラシックの面白さで言えば24年くらい面白いですね。粒揃いというか、各路線の有力馬が割とぶつかりながら格を落とさずに走ってきているので。

現時点での評価

皐月賞はこちら
◎グリーンエナジー
◯ロブチェン
▲カヴァレリッツォ
△アスクエジンバラ

ダービーはこちら
◎ゾロアストロ
◯べレシート
▲ロブチェン
△アウダーシア
☆マテンロウゲイル

仕上がりとかは考慮していないので、本番はまた変わってくるかもしれませんが。特にべレシートは直行じゃなくなってしまったので割り引く可能性があります。反対にマテンロウゲイルはダービーに直行するプランも明かされており、印を回したいところです。

では、各馬の話に移りましょう。

朝日杯1着:カヴァレリッツォ

朝日杯とデイリー杯、どちらもアドマイヤクワッズと差のない競馬をしており、正直騎乗の差というか展開の綾というか、馬としては互角の内容だったと思います。

血統は父サートゥル、母父ハーツ、母母にBalada Sale(バラダセール)という血統で、牝系的には持続力がありますが父と母父は瞬発力型で、血統的には叔母サトノレイナスよりも従兄弟カラマティアノスの方が近いように思えます。

朝日杯の後にツイートしたのですが、クワッズの方が1月生まれなのに対してこちらは2月末の生まれで、しかも父と母父ともに成長力のあるタイプなので、牝系は早くから走れるとはいえ本番に向けての上昇はこちらの方が見込めるかもしれません。

ローテはノーザン系クラブ馬らしく2歳GⅠからの皐月賞直行。賞金足りますし仕上げは問題ないでしょうね。1600でデビューさせていますしサートゥル産駒というのもあってダービーではなくNHKマイルに向かうかもしれませんが、東京コースが合わないタイプではないでしょうし、普通に有力になってくると思います。

ここまで3戦して1600しか使っていないので皐月賞では距離不安が囁かれるかもしれませんが、個人的には1600も後方から運んでいたように1800や2000でもこなせそうに思うので、世代戦なら距離は気にしなくていいと思いますね。母も1700や1800での勝ち鞍がありますし。

ホープフルS1着:ロブチェン

杉山厩舎が「GⅠ未勝利のリーディングか」と言われていたら最後に掻っ攫った救世主。父ワールドプレミアの産駒は厳しい視線が向けられていましたが、この馬はびっくりするくらい強い。タスティエーラやコスモキュランダの枠と言えますね。父の命運もこの馬に左右されそう。

血統は父ワールドプレミア、母父Giant’s Causeway(ジャイアンツコーズウェイ)、母母父Unblidled’s Song(アンブライドルズソング)。ほぼ同血の半兄テーオーシュタイン(父ワールドエース)は芝2000以下で好走していますが、まずワールドエースとワールドプレミアで距離適性が全然違うので忘れていいと思いますね。

父が菊花賞や春天を勝っているだけに長距離の適性が想像されるわけで、この馬も2000でデビューしているあたりは2400以上が適性となってくる可能性は高いように思われます。もっともホープフルで勝っているのですから皐月賞本番で距離を理由に嫌う必要は全くないでしょうけども。

ホープフルSではほぼ減速していないラップを中団から上がり最速で差し切っているわけで、2着以下の馬とは差を感じますね。距離伸びてよしというか、この馬が本領を発揮して勝ち取ったというよりは能力が違ったから勝てたという見方をしています。

共同通信杯を見るに東京コースが向かないわけでもなさそうですし、京都の方が向いてるかもしれませんが、ダービーでも有力候補になると思いますね。持続力一辺倒の血統でもないですし、掲示板は堅いかなと。ただ頭まではどうかな。

京成杯1着:グリーンエナジー

皐月賞では中団から外めの枠ならこの馬を本命にしたいと思っています。なぜかって鞍上の戸崎が外枠の方が信頼できるので。

上述したように京成杯はかなり強い内容。高い瞬発力を見せていて、中山2000の勝ち馬に言うことじゃないかもしれませんが、皐月賞馬っぽいタイプだと思います。

血統は父スワーヴリチャード、母父Singspiel(シングスピール)、母母父Darshaan(ダルシャーン)。スワーヴの産駒で中山いけるのは父を思えば違和感がありますが、アーバンシックもレガレイラも走れているので気にしなくていいでしょうね。母母父Darshaanはジャスティンミラノも母母母父に持っていた血統で、仏ダービー馬。血統からも皐月賞向きの瞬発力は保証されています。

問題はこの馬の東京2400の適性で、悪くはないと思うんですがドンピシャかと言われると瞬発力に寄りすぎているような気もしてしまって、だからダービーがエイシンフラッシュとかタスティエーラみたいな瞬発力型でも勝てる展開になれば別ですが、一般的なペースになった場合は伸び切らない結末もあるのかなと感じています。

しかしまぁ浦河の老舗・辻牧場の生産で近親に重賞馬もいないのにセレクトセールに出てきて1億の値段がついて、それで重賞勝ってクラシックの有力候補になっているというのは凄いですね。幼い頃から「モノが違った」ということなのでしょう。

きさらぎ賞1着:ゾロアストロ

モーリス推しなことを考慮してダービー本命の候補。モーリス推しの私情を廃してもダービー本命対抗に推奨したいくらいの馬です。この馬は東京2000〜2400でしょう。

上述したように、きさらぎ賞のメンバーレベルはさておき、この馬のパフォーマンスは良かったと思います。届かないキレ負けかなというところからの差し切りはビザンチンドリームを思い出しましたね。まぁ衝撃度は流石にビザンチンの方が上ですが、彼は京都向きなタイプですし。

血統は父モーリスに母アルミレーナ。母の全兄にダービー4着グレートマジシャンがおり、押せば押すほど伸びていく感じの馬。東京向きの持続力型で、騎手は動かしていけるタイプがいいと思います。望来とか武史とか。差しのうまさで言えば原くんとか大成とか大輔も良さげですね。

もっともノーザン系というのもあって短期騎手になる可能性も十分にありえます。言ってはなんですが騎手が誰になるかはこの馬に対する期待の大きさを考える指標になると思いますね。例えば去年のショウヘイとかもそうでした(エネルジコの方が優先されていたが回避のためルメール騎乗になった)。

共同通信杯1着:リアライズシリウス

共同通信杯は評価できる逃げ切り。別に楽逃げだったわけでもなく、1000mを59.5で通過するミドルペース。後ろの馬も突っ込んできつつ馬場は前有利のためイーブンな条件に近くなったと思います。前で押し切ったこの馬は強いですよ。

4戦3勝、うち負けた朝日杯以外は左回りなので左回り無敗という戦績。陣営のコメントや調教派の意見を見ても左回りの方が本領発揮できそうではあるんですが、朝日杯の着順の原因を右回りだけに求めるのは早計だと思います。

まず朝日杯では新潟2歳からの直行で体重が大幅に増えていましたし、追い切りもバチバチに仕上がっていたわけではありませんでした。加えて馬場も渋っており、父Poetic Flare(ポエティックフレア)は高速馬場に強いと思われることから馬場も不向きだったと思います。

皐月賞の馬場が速くなるのであれば、ただ右回りというだけで切るべきではないと思いますね。もちろん重賞2勝の本馬が先行していれば格好の的にはなるわけですが、後ろの馬が何頭この馬を差せるかという話になりますよね。

弥生賞もスプリングSも流れたペースを後ろから捉えたレースだったので利用される恐れはありますが、ジャンタルマンタルのように粘って残す線は全然あると思います。少なくとも仕上げの面では期間的にこちらの方が有利になりますしね。

強い馬を相手に戦ってきた経験値は間違いなく生きてくるでしょうし、先行力も自在性に寄与します。何より関東騎手で勢いのある津村が鞍上なわけですから侮れませんよ。

ちなみに距離ですが、これまでの負け方からマイルの馬である可能性は十分に考えられますが、母父はステイゴールドですし、ブリモル産駒の半兄は中長距離での勝ち鞍もあるので(スピードの問題もありそうですが)、2000までは守備範囲かなと考えています。

弥生賞1着:バステール

弥生賞で鮮やかに差し切った期待のキタサン産駒。川田の評価も高いですし、新たなシルクのエースになる可能性もありますよね。なんでも全然身体ができてないのに強いから凄いとか。現場の人がみんな言うならそうなんでしょう。

弥生賞のレースレベルに関しては上で低めの評価を下しているわけですが、じゃあこの馬は大したことないと思っているかというと、もちろんそんなことはないです。ただクラシックで勝ち負けするかという点においては疑問視しているという感じです。

この馬の血統で一番語りたいのはスワーヴ産駒の半姉ミリオンローズですね。エンブロイダリーに新馬戦で勝った馬で、いかんせん上手く成長曲線を描けなかったのですが、素質を感じる走りでした。あの馬も高速馬場向きで、ただバステールの方が父キタサンに変わっている分だけ、より持続力に特化しているという見解です。

この馬の距離なんですけど、私はどうにも東京2400には思えないんですよね。いやもちろんキタサンだし走れていいと思うんですけど、全姉をはじめとして上に短距離馬が多く、母父アルデバランⅡも東京2400には思えなくて。この馬は買うとしたら札幌記念とか、セントライト記念とか、そういうところじゃないでしょうか。

川田があれだけ絶賛して本番も乗るということは手放したくないということなんでしょうが、弥生賞勝ったあとのコメント的にも「強い馬だけど活躍するのはクラシックではない」と警告を出してくれているようにしか聞こえず、本番では割引かなと思っています。

皐月賞なら紐まで。ダービーなら消します。

スプリングS1着:アウダーシア

鮮やかな津村の差し切り。ルメールリターンとか誰も言ってなかったな。アーバンシックの時は散々ルメールが乗れば〜とか言われてたのに。ほんとそういうレベル低いこと言ってる人はさっさとTwitterブロックした方が良いですよ(急に攻撃的)。

まぁ愚痴はさておき、この馬は馬体派の人がみんな褒めてるんですよね。良い馬だってみんな言うからには良い馬なんだと思います。私は馬体は素人なので血統と走りの内容から馬を見ますが、私の見解としては超持続力型という感じです。

母リリーノーブルはオークスでアーモンドアイにも迫った馬で、もう亡くなってしまっているのですが子だしの良い繁殖でした。モーリス産駒の半兄デンクマールも、陣営の謎ローテによって低迷してしまっていますが素質はかなりのものなんですよ。

父キズナもモーリス同様に持続力型の種牡馬ですし、この馬も高速馬場の持続力勝負向きとなるでしょう。だから皐月賞は例年通りならこの馬には不向きで、狙うとしたらダービーの方がまだありそうかなという感じです。皐月賞の着順で舐められるかなという妙味も含めてダービー△としておきました。

ダービー本番で誰が乗るか分からないんですが、まぁリアライズシリウスはおそらくダービーにはこないでしょうし、そうなると津村に戻るかもしれない。あるいは短期とか、場合によってはルメールの可能性もあるかもしれません。いずれにせよ気性に難のある馬なので、乗り替わりは嫌いたい要素ではあります。

若葉S1着:マテンロウゲイル

何度も書いているので省略しますが京成杯も若葉Sも良い走りをしていて、エピファネイアらしい瞬発力に母系のDistorted Humor(ディストーテッドヒューマー)のような持続力もあります。ただ全体的にはやはり瞬発力型が目立つ血統で、気性も相まって難しい馬ですが、丁寧な育成とローテで理想的な成長ができています。

こういうエピファは成功すると思うんですよ。こういう扱いをしてほしいんですよね。ダノンデサイルにしてもですけど、どっちもノリが初戦から乗ってるのは偶然じゃないと思います。

コース適性としても距離としても、東京2400はこの馬に向いていると思います。皐月賞をスキップしてのダービー直行がプランとして挙がっていますが、是非ともそれでお願いしたいですね。私はエピファ好きというのもあってこの馬のことをかなり応援しております。

朝日杯3着:アドマイヤクワッズ

デイリー杯の勝ち馬であり、朝日杯でもカヴァレリッツォとは騎乗というか進路の差だったと思っています。馬場的にも速い方がこの馬には向くでしょうし、前哨戦である弥生賞の着順もロブチェン同様に試走なので気にする必要はなく、皐月賞で人気落とすようなら買えますよね。

血統は父リアルスティール、母デイトラインは1400の馬、母父Zoffany(ゾファニー)もマイラー、ということでまぁ普通に考えたら1600が適性かなというところです。馬場と展開次第で世代戦なら1800や2000もいけるかなという感じなので、騎手が試されますね。

リアライズシリウスが皐月賞でも強気にペースを流したとき、リアルスティールは瞬発力型なわけですし、勝つとしたらレーベンスティールみたいな抜け出し方をするパターンでしょうか。持続力型が迫ってきても届かなくて……みたいな。

まぁたぶんですがNHKマイルに向けて仕上げていきそうな気はします。そちらの方が期待値高いでしょうしね。でも頭って感じはしないです。どうでしょうか。

弥生賞2着:ライヒスアドラー

シスキン×ハーツの上原厩舎。東スポ3着に弥生賞2着と実績は十分です。母も母母もダート中距離の実績がありますし、2000までは守備範囲でしょう。

母父ハーツなのもあって瞬発力型だと思いますし、エフフォーリアにミュージアムマイルと過去に母父ハーツが皐月賞を2勝していることを思えば当然期待したくはなるんですが、エフフォーリアもミュージアムマイルも父がシーザリオ産駒の瞬発力型というのもあり、そこの差は無視できないと思います。

皐月賞で勝ち負けする瞬発力があるのなら弥生賞あの流れで抜け出していて欲しいなと思います。反対に4F戦となった東スポ杯では伸びきれていませんし、はっきり言ってしまうと皐月賞とダービーのどちらも適性が振れきらないというか、ある程度こなせるけど勝ち負けに至らないみたいな、そんなイメージです。

ホープフルS2着:フォルテアンジェロ

父フィエールマンの後継も期待される本馬。母父Dark Angel(ダークエンジェル)は高速馬場向きスプリンターで、基本的には1600まで。この馬はフィエールマンが圧倒的に長いので2000もこなせてる感じでしょうかね。

持続力型らしい走りをする馬なので皐月賞よりはダービー向きだと思いますが、ダービーで走るのは置いていかれそうだなと感じています。よほどのことがない限り消しますね。ただ直行するからには大きく成長してくる可能性もあって、その状態面は注意しておきたいところです。

スプリングS2着:アスクエジンバラ

叔母にストレイトガールがいる血統。父リオンディーズは瞬発力型ですが、母方のマンハッタンカフェやDanehill(デインヒル)らが出ている持続力型の馬で、距離も2000からのようです。

サウジRCでは瞬発力決着になったうえに距離も短く大敗。ここから盛り返したという点ではゾロアストロにも重なります。もっともゾロアストロの方が距離は長いところ向きでしょうし、器はあちらに分があるかと思います。

ただ豊富な経験値と岩田による継続騎乗がこの馬の何よりの強みで、クラシックは完成度や習熟度も大きなファクターとなることから、特にごまかしの効く小回りの皐月賞では操縦性を活かして展開に左右されない走りが期待できそうです。実力としても3戦連続で重賞馬券内にきていることから、本番も大崩はしなさそうな気がします。

母父マンハッタンカフェは成長力も魅力的で、この馬も走るごとに上がっている印象を受けます。福永厩舎の特徴としても一戦必勝のタイプではないですから、本番は更に上げてきそうです。単純に時計とか着順では考えない方がいいでしょうね。

ただなんとなく、トップナイフなんかも被るんですよね。頭の中で。トップナイフってずっと良い走りをしてたから本番でも軸にしてる人がまぁまぁいて(ノリなのに)、まぁでもちょっと気持ちの面から上手くいかなかった。

この馬はトップナイフよりはマシですが、勝ちきれてないところには勝ちきれてないだけの理由もあるはずで、厳しいことを言うと前哨戦で一押し足りない馬が本番に足りる可能性って、あんまり高くないように思えてしまいます。

あっ、ちなみにですが東京2400ではないと思います。

毎日杯1着:アルトラムス

ラヴェニュー不在の毎日杯を1:45.1(33,1)で勝った馬。まぁちょっと馬場は速すぎるので、いわゆる毎日杯の時計がいいからGⅠ級っていうのは気が早いかと。同日同条件の君子蘭賞との時計の比較は必要ですよね。シャフやタバルには見劣りします。

ただスローペースからのロンスパ、阪神の最後には坂があることを思えば中団から抜け出しての差し切りは価値ある勝利で、世代戦ならダービーも面白いのかもしれません。少なくともラップ構成からは適性が伺えますよね。望来も上手く乗っていましたし。

血統的には父イスラボニータが皐月賞馬、母デジマノハナも中山2000の勝ち鞍があり、母父スクリーンヒーローも中山向きということで私は「阪神1800より中山2000の馬じゃないか」と言っていたのですが、調教師曰く「中山2000という感じはしない」と。

皐月賞をスキップしてNHKマイルCかダービーに直行するようなのですが、馬主的には社台はアンドゥ─リルを予定しているNHKよりも現状出走馬がいないダービーに出したいのかなと思いますし、一方で厩舎的にはマテンロウゲイルがダービー直行を計画しているというのもあってNHKマイルCも視野に入るかなと思いますが、どう判断するでしょうか。

イスラボニータが長い馬か短い馬かと言われたら、短い馬ではあるんですよ。イスラボニータ自身はダービーで連対していますが基本的には距離短縮した馬ですし、この馬も本質1600〜2000くらいかなというところで、どちらを選んでもドンピシャ感はないです。

東スポ杯1着:パントルナイーフ

2着ゾロアストロがきさらぎ賞を勝ち、3着ライヒスアドラーが弥生賞でコンマ1秒の2着に好走したことで、東スポ杯のメンバーレベルは高かったことが保証されることとなりました。
4着テルヒコウも5着ラストスマイルもその後勝っているわけですから、故障明け直行でも人気しそうな予感がありますね。しかもキャロットでキムテツですし、騎手次第で更に。

血統は父キズナ、母アールブリュットは古馬OP入りしている馬でマイラー気質。母父Makfi(マクフィ)は高速馬場向きのマイラー。全兄にダービー卿CT勝ち馬パラレルヴィジョンがいます。これらのことから、1600〜2000くらいが適性かなというところです。したがって狙うなら皐月賞ですね。ダービーは今年のメンバーだと厳しいかなと。

では皐月賞の適性はどうかというと、持続力型なのでキレ不足ではっきり言って向かないと思います。もし私が調教師だったなら、もう皐月賞は休み明けの叩きと割り切ってNHKマイルC目標を進言しますね。ただまぁダービーを狙えるなら狙いたいでしょうし、そこは状態や皐月賞の内容を考慮しての判断になるかなと。

共同通信杯2着:べレシート

皐月賞は状態不安で回避しての京都新聞杯というローテが報道されました。エピファ産駒だけに賞金を積んでの直行が望ましかったですが、残念ながらそれは叶いませんでした。せめて皐月賞権利取りからのダービーなら良かったんですけどね……。

父エピファネイアは瞬発力型、母父Bago(バゴ)もBlushing Groom(ブラッシンググルーム)系の瞬発力型、ただし母母父クロフネがかなりの持続力型です。近親にはノームコア、その娘のドリームコアなんかがいます。モーリス産駒アースクロニクルなんかも強い馬でした。あとはセブンマジシャンも近親ですね。この牝系はセレクトでも人気しますし勢いがありますよ。

本馬はクロノジェネシスの初仔なわけで母の繁殖としての傾向はまだ読めませんが、基本的にはクロフネ的な持続力の方が強めに出ているやや持続力型の傾向が引き継がれているものと思います。加えてクロノが2000以上の馬だったことを思うと、父エピファネイアで牡馬である本馬は2400以上となるのが自然ではないでしょうか。

やっぱり東京2400はこの馬には大きく向くと思いますし、私は適性だけならダービーでゾロアストロとべレシートを大きく推したいです。ただ前述のように直行でないのが気がかりで、京都新聞杯の仕上げが6割だろうが8割だろうが、本番でどうなるかですよね。エピファは基本直行がいいので。デサイルなんかは例外だと思います。まぁ彼は北米色強いですし。

母クロノジェネシスはグランプリ実績があることもあって非根幹が良いとよく言われますが、この馬においてそれは気にしなくて良いと思います。まずエピファが根幹距離に強いタイプですし、というかまず母がグランプリに強かったのはそういう時計の勝負が強かったということでしかないと思うので。

バゴといえばクロノジェネシスの他にステラヴェローチェが有名かと思いますが、彼はダービー3着なんですよね。そしてクロノジェネシスもオークス3着。なんかべレシートも3着になりそうな……。いやいや勘弁してください。賞金的にもせめて連対はしてもらわないと。

騎手は友一で良いと思いますね。まぁ東京に慣れているという点では他の騎手に変えても良いかもしれませんが、あんまりパッと候補が思い浮かびません。ムーアとか秋に乗ったらどうなるかちょっと興味ありますけどね。Cデムとかも面白そう。とりあえずダービーまでは友一で良いでしょう。

弥生賞4着:タイダルロック

京成杯と弥生賞という中山2000で連続4着。どちらも直線で進路に恵まれなかった感がありますが、まぁこれも後ろから突っ込んでくる馬の宿命とも言えるでしょう。権利は取れると思ったんですけどね。

青葉賞に向かうのが陣営から発表されていて、これは面白いと思います。父モーリスはあまり2400では使われないので、青葉賞も初めてじゃないかな? 少なくとも有力馬として出てくるのは初でしょう。正直プリンシパルSを使うかなと思っていました。

血統は父モーリスに、母父マンハッタンカフェという持続力の足し算配合。叔父にクロワデュノールがいるのが最大の強調材料かもしれませんが、私としては母アースライズに期待しています。POGやってる人は覚えたほうが良いお母さんです。

母アースライズは1600〜2000って感じの馬でオークスはミッキークイーンの4着。重賞勝ちこそないものの能力は重賞級で、母としてGⅠ馬を出すのも夢ではなさそうです。ブリモル産駒のラスカンブレス(現役・古馬OP)なんかも輩出していて子だしが良い。本馬の下のジョドレルバンク(父エフフォーリア)なんかもトレセンでは話題になっています。楽しみですね。

基本的に道中で動いたり小回りを先行するタイプではなく直線に勝負をかけていくスタイルなので、騎手はガシガシ動かせるタイプが良いでしょうね。ここ2戦は三浦が乗っていますが、直線の進路以外はいい感じです。クラシックにはこのまま継続でも良いんじゃないかなと思います。まぁ流石に短期でいい騎手が乗るなら話は別ですが、レーンとかなら三浦で良い。

古馬になったら2000くらいになるかなと思いつつ、まずは東京2400を楽しみにしましょう。青葉賞の内容次第ですが、夏に新潟記念とか使ってみても面白いかもしれません。期待すると言いながら印を回していないのは、ローテの問題と、まぁちょっと能力的に他馬との比較でダービーはどうかなという部分があるからですね。

そのほか簡単に

NHKマイルCではエコロアルバに期待したかったんですが、年明けてから情報なし。なんか怪我とかしてるんですかね。生まれの遅さからも朝日杯組に逆転は全然あると思うんですが。

もしマイルCに直行なら、ワンチャンでダービーくるのかな。個人馬主だしモズアスコット的にも無くはないかもしれません。

牝馬クラシックは全体的にレベルが厳しい印象。アランカールに格好いいところを見せてほしいんですが、桜花賞はまぁ厳しいでしょうね。流石にリバティとかハープスターできるかは微妙。

牝馬戦線で面白そうな馬はラフターラインズですかね。きさらぎ賞で突っ込んできたアルアインの牝馬です。ローズバドの牝系ですし、フローラSを予定していますがオークスから秋華賞まで楽しめると思います。新馬から2戦担当した戸崎に手が戻ってくれたらと思うんですが。あるいは秋華賞まで見越して、美浦の馬ですが望来とかもいいのでは。

桜花賞馬スターアニスは明かに距離が1600まで、なんなら1600も気持ち長い馬なので、VM向きでNHKマイルは展開次第。ドレフォンにダイワメジャーですもんね。おそらく早熟ですし。

反対に桜花賞3着でチューリップ賞を制したタイセイボーグは先も楽しめそう。父インディチャンプはステゴ×キンカメですが、その先の血統はコントレイルにも近い感じ。ステゴ産駒の半兄ダノンキングダムが2000の距離で古馬OP入りしていますし、この馬も1600で活躍していけると思います。1800ならいけるんじゃないかな。

タイセイボーグの母父Azamour(アザムール)は欧州の1600〜2400の馬で、種牡馬としては2000くらい。追い込んで差すタイプの馬なので距離適性は誤魔化しきいちゃうんですよね。日本適性はある方なので、馬場が速くなっても問題ないでしょう。

最後に1頭。クラシックには出てこれないかもしれませんがブレットパスはいい馬です。アルアイン×ルーラーシップ×クロフネという超持続力型。そのさきもSeattle Slew(シアトルスルー)ですもんね。そして後方から追い込んで差しきれずの不器用な2連敗。勿体無い。

この馬、成長力がまだあると思いますし、上がり馬として面白そうですよね。川田にはバステールもいますが厩舎的にこの馬には今後も乗っていくでしょうし、プログノーシスみたいになってくれると嬉しいな。

がんばれロベルト軍団!

この世代はエフフォーリアが年度代表馬になってからの種付の世代で、だからエピファネイアの黄金世代なんですよね。キズナの繁殖の質も高いし、キタサンもイクイノックスの東スポ杯を見て評価を上げている。それからモーリスもピクシーナイトのことがあって期待された世代です。あとはドレフォンかな。

実際に世代の有力馬を見てもエピファ、キズナ、キタサン、モーリス、ドレフォンの名前があります。まぁちょっとドレフォンは適性的にも厳しいですが、エピファキズナキタサンは現状は種牡馬の中で三強的な位置付けですし、期待通りの実績と言えますね。

私はロベルトが好きなのでやはりエピファとモーリスにクラシックを取ってほしいです。ゾロアストロにべレシートにマテンロウゲイルにタイダルロックにアランカールなど有力馬多数で、これで無冠は流石に凹みますよ。

前向きに、楽しみにしています。