2024年 ジャパンC 予想

ディープインパクトの最終世代、僅か12頭の産駒から産まれた英愛ダービー馬Auguste Rodin(オーギュストロダン)。

既にGⅠを6勝している彼が引退の地に日本を選んだこと、そしてジャパンCをラストランに選んでくれたことは、1人の日本人の競馬ファンとして非常に嬉しいことです。

さらに彼を迎える日本馬の総大将は、武豊が跨るドウデュース。日本のダービー馬であり、天皇賞馬であり、グランプリホース。あのディープに国内で唯一土をつけたハーツクライの産駒ということで、組み合わせが既にドラマチック。

その他のメンバーも豪華で、まさに世界に誇れる国際GⅠとして格好がついています。願わくばレースの内容も、何年も振り返りたくなるようなものになれば。そして世界のホースマンが目指すレースになってくれればと思います。

前おきはさておき、せっかくなのでジャパンCについて簡単に書いてみることにしました。


◎シンエンペラー
◯チェルヴィニア
▲ジャスティンパレス
△ドゥレッツァ
☆Goliath(ゴリアット)
✔︎1 Auguste Rodin
✔︎2 ソールオリエンス
✔︎3 スターズオンアース
✔︎4 シュトルーヴェ

印たくさんですが、この印のまま馬券を買うわけではなく、評価の順番を書いているだけです。

馬券はたぶん◎単勝、◎〜☆馬連orワイドBOX、◎◯2頭軸流しって感じになるかなと思いますね。しれっとドウデュースも3連の紐に入れてたりして……笑。

まぁでもそんな沢山買わないと思います。服買ったり電子レンジを買ったりで今月使いすぎなのでね。

◎ シンエンペラー

散々この馬について「強い」「晩成だ」「左回りの方が良い」「日本でやれる血統だ」と書いてきたので、もういいですかね。一応引用しますか。

簡単に言ってしまうと欧州平坦高速血統。
しかしながらMiswaki(ミスワキ)などを持っていることから高い持続力を持っていて、それが仏ダービーのレコード勝ちと重馬場の凱旋門勝利とを両立させている理由じゃないかと考えています。

2024年 日本ダービー 予想(https://saffirmd.com/2024-darby/

今回、今までで1番状態が良いとコメントされています。坂路の映像も実際に活気良く、この馬に芯が通ってきたなと。ここから真価を発揮できそうです。

ダービーと愛チャンで結果を出しているのに、前日夜時点で9番人気。斤量も有利なのに舐められすぎています。

枠も外すぎないので、迷いなく本命。

強いて言えば瑠星の差しはあまり評価していないので、そこだけが不安です。ただテン乗りでもないしコースも初経験ではないわけで、馬を深く知る相棒として素晴らしいエスコートを期待したいと思います。

◯ チェルヴィニア

キムテツ、ルメール、サンデー、3歳牝馬、オークス馬。

こんなん役満ですよ。東京2400で来ないわけがない。これ以上のコメント入りますか?

血統的にも母チェッキーノがオークス実績あるし、産駒もノッキングポイントが好走しているように東京2400に向いているんですよね。まぁこの馬オークス馬なので今更です。

位置も取れるでしょうし、調教も良いですし、頭は分かりませんけど飛ぶ気はしませんね。川田に完封されたりスミヨンに肘で突き飛ばされなければ馬券には来ますよ。

▲ ジャスティンパレス

今さら血統の話は良いとして、この馬に関してはディープ産駒らしさがよくでた、ステイヤー気質の長い脚が使える中距離馬なのが良いなと思います。

昨年のハイペースな秋天で好走していること、今年のドバイSCでも最後に追い上げていること。この馬はゆっくり追走して長い脚を使う展開なら現役でも相当強いですよね。前走の秋天でも、ドウデュースとそう変わらない脚を使えていて、オッズが示すように能力にそこまでの差は感じません。むしろドウデュースに瞬発力で負ける代わりに持久力では勝っていると思います。

秋天ではこの馬を切ったんですけど、今回は印を回しました。その理由は秋天より明らかに上向く部分が多いから。

まずは距離。2000より2400の方がいいですよね。

次に騎手。瑠星よりC.デムーロの方が上手いと思います。お互い先行意識の高いジョッキーですが、位置を取れなかった時に後ろから動かしていくことに関しては、瞬発力勝負のフランスでやっていることもあってクリスチャンを評価しています。

それから枠。前回は東京2000という枠による有利不利が大きいコースの外枠でしたが、今回は枠の有利不利がそこまで大きくない東京2400の内枠。じっと溜めていけるので良いですよね。もしかしたらドウデュースに被せて封じるようなこともあるかもしれませんし。

何より調教。坂路調教ばかりでどうかなぁと思っていた前走でもあれだけ走れていた馬が、同じく坂路調教とはいえ今回は動きが良くなっていますし、間違いなく上昇。

これだけ条件が揃っていれば、私はこの馬を外すことはできないなと思います。まぁ3番人気だから誰しもがそう思っているということなんですけど笑。

△ ドゥレッツァ

日本海Sの時計が良い菊花賞馬。

血統的には母父More Than Ready(モアザンレディ)、母母父Danehill(デインヒル)という短めに出そうなところですが、母More Than Sacred(モアザンセイクリッド)は新オークス馬。金鯱賞を見る感じだと2000よりは2400の方がこの馬には合っている印象を受けました。

休み明けが不安視されますが、最終の追い切りでは状態が間に合った印象を受けました。海外帰りではありますが、尾関厩舎は海外挑戦にも意欲的で経験もありますし、急な距離の変更もないので問題ないかなと思います。

ここまでの印にするかは正直今でも迷っているところではあります。なんだかんだでGⅠでは菊花賞以来1年間馬券から遠ざかっている馬をどこまで評価するものかと。

ただ、だからこそここで買わなきゃいけない。誰が見ても買える馬は大概人気しますし、そうじゃないからこそ妙味があるわけですからね。人気しているのもドゥラメンテ産駒だったり鞍上がビュイックだったりが理由でしょうし。

あっ、前走の英国歳Sは斤量的に仕方ないと思っているので不安視しなくていいと思っています。

スロー濃厚の今回、ビュイックなら昨年スターズオンアースでやったように前にいくかもしれません。同期が復活している中で、彼らをねじ伏せた菊花賞での強い姿を再び見せてほしいですね。

☆ Goliath

ゴリアットは仏読みで、英読みだとゴライアスだそうですね。まぁそれを言ったらキリがないので、日本ではよく見かける「ゴリアット」で表記します。他の馬も基本ネット検索で出てきやすい読み方を採用していますからね。

さてこの馬、血統的には父Adlerflug(アドラーフルク)の独生産馬ということで即消ししたくなるんですが……。(※Adlerfugは独血統で重厚。重馬場など仏独のタフなレースに強いです)

ただ母父はShamardal(シャマーダル)ですし、何よりこの馬自身が時計早くてもやれそうなんですよね。

この馬が勝ったキングジョージの走破時計は2:27.43だそうですが、これは過去10年だと3番目に早いです。
この馬より早い時計で勝っているPoet’s Word(ポエッツワード)はDubawi(ドバウィ)系のスピードタイプの中距離馬で、ドバイSC、愛チャンS、英国際Sといった日本に適性が近いとされるレースで2着に好走。
もう一頭この馬より早い時計で走ったのはAdayar(アダイヤー)。このとき1+3/4馬身で破った2着がMishriff(ミシュリフ)。ラヴズとクロノをまとめてドバイSCで破った馬です。

つまりキングジョージでこの馬が出した時計というのは、ドバイSCでも通用できる時計帯。したがって東京2400でも好走できてもおかしくない、少なくとも即切りの対象にするべきではないと考えられるのかなと。

あとこの馬、重いんですよね。500kg近くある。びっくりしました。独国馬ですし、父からしても460とかなのかなぁとか思っていたんですけども。

まぁだからどうってことはないですが、ステイヤーとかタフな馬場のみって馬ではないんだと思います。イメージだけど、鈍くないディープボンドみたいな。

今回、鞍上はスミヨン。しかも最内。

おりしも関テレのYoutubeチャンネルでエピファネイア(スミヨン騎乗)がジャパンCを勝ったときの動画が公開されました。いやね、あれの再現あってもおかしくないかもしれませんよ。

もしスローになってこの馬が追走をクリアした場合、折り合いながらラチ沿いで溜めて、直線で弾けさせた場合……。

この馬がキングジョージで破ったのは、参戦しているロダンだけじゃなく凱旋門賞馬もBCターフ勝ち馬もいるわけで、6番人気なら買って良いと思います。全く通用しなくて惨敗もあるかもしれませんが、6番人気ならアリですよね。

✔︎の馬

Auguste Rodinはディープ産駒だしBCターフを勝っているなどスピードに優れた馬ですし、鞍上も日本に慣れているムーアということで、今回は逃げ候補の一頭ですから評価はしています。

ただ母父Galileo(ガリレオ)ですし、Goliathとの印はどっちにするか迷ったんですが、人気と枠からこちらを下げました。

ソールオリエンスは前走の秋天よりは上向いているかなと。ただ気持ち2400は長いのかなと今では感じていますし、ポジション取れそうなのは良いんですが、どこまで弾けられるかですね。

重馬場じゃないとみたいな意見を払拭して欲しいなと応援し続けています。武史まだ今年GⅠ未勝利ですしね。Jpn・GⅠはアンモシエラで勝ちましたけど。

スターズオンアースは前年好走していますし、元々ドウデュースとそんなに差のない馬だと思っているので、評価したいところではあります。ただ休み明けですしドバイも相当よくない負け方をしてしまったので、今回はちょっと疑いの目ですね。

正直もう無事に繁殖入りしてほしいなという気持ちが強いです。ん?と思ったらすぐに止めてほしい。

シュトルーヴェは勢いのある馬で、目黒記念の勝ち方もぶっこぬきで豪快なんですよね。日経賞も周りが動く中を内で我慢して貫いたという勝ち方で、前走の宝塚記念は状態と馬場で全くのノーカン。

内目の枠ですし、サメカツが一発ぶちこむ可能性なくもないですよ。調子も良さそうですしね。堀が「ここを狙ってきた」と言っているわけですし、面白いと思いますよ。

消した馬

ブローザホーンは左回りでは全然走っていないですし、牧雄も有馬目標と言っていたらしいので、ここじゃないかなと。京都大賞典をノーカンとして無視すれば非常に良い戦績の馬ですし、その能力は評価していますよ。

ダノンベルーガカラテはもう厳しいかなと。これまでよく頑張ってきた馬ですからね。

ファンタスティックムーンはペースが厳しいと思いますね。

それからドウデュース。この馬が強いのは百も承知で切りました。スローが予想される中で内枠を引いたため、下げきれなくて内で折り合いに苦労した結果、ドバイターフの再現になる可能性はあると思います。

全体を通して

ジャパンCって荒れにくいレースですよね。そして秋天と違って上がりの速い馬が勝つというよりは先行した馬が抜け出して押し切るイメージがあります。

だから後ろからの馬は軽視して、前に行けそうな馬や道中で動けそうな馬、早めにスパートかけられそうな馬を重視して評価しました。

いったいどの馬が勝つのか。入場券を買っているので現地で見届けてこようと思います。

エイダンやスミヨンも初めて見るから楽しみです。

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